【読むサプリ~140字の日常哲学~】

過去の活かし方

2019年3月27日情動

〈読むサプリ~140字の日常哲学~〉

楽しいこと

嬉しいこと

気持ちがいいこと

清々しいこと

そして、誇らしいこと

心のどこかに置いておこう

ひとつにひとつじゃなくてもいい

色々組み合わせてみるのもいい

自分の思い出の中から引っ張り出して

いつでもそばに置いておこう

過去はそうやって大切にする。

(店長!もうすこし聞かせて!)  


シロンボ店長
シロンボ店長
シロッピはさ、今までで一番うれしかった事って何?
シロッピ
シロッピ
ん~~・・まだそんなに思い出たくさん無いけど、やっぱりこうして言葉を伝えられるようになったことかな。
シロンボ店長
シロンボ店長
そっか。やっぱり言葉を使って自分の考えや気持ちを誰かに伝えられることって素晴らしいよね。ぼくも本当にありがたいと思うし、そんな環境にいられることに感謝したいな。
シロンボ店長
シロンボ店長
今日のエッセイだけど、過去の活かし方として情動記憶を今に活かそう、という内容だよ。
シロッピ
シロッピ
じょう どう きおく?
シロンボ店長
シロンボ店長
そう、情動記憶とは、情動と結びついている記憶のことだよ。他の出来事よりも優先的に記憶していること。
簡単に言うと「思い出」かな。
そんな思い出だって、楽しい思い出や怖かった思い出、恥ずかしかった思い出など、色んな感情と結びついているよね。
もちろん忘れたくても忘れられない思い出だってある。
シロンボ店長
シロンボ店長
今回はそんな中でもポジティブな情動記憶について整理してみるよ。
シロッピ
シロッピ
そっか、最初に言ってた楽しい記憶や嬉しい記憶のことだね!
シロンボ店長
シロンボ店長
そうそう、ネガティブはネガティブで活かし方はあるけど、それは自分のコンディションが関係するからね、今回はいつでも活かせるポジティブに注目してみよう。
シロンボ店長
シロンボ店長
まずは『楽しいこと』
たとえば友達と花火をしたこと、初めて遊園地へ行ったこと、東京へ買い物をしにいったこと、海外旅行へ行ったこと、などなど。
楽しいことって、あればあるほどいいよね。
シロンボ店長
シロンボ店長
次は『嬉しかったこと』
たとえば初めて友達ができたこと、はじめて自転車に乗れたこと、欲しくてたまらなかったオモチャが手に入ったこと、好きな人に告白された時、結婚式の時、宝くじが当たった時、などなど。
嬉しい時は、思わず体も弾むよね。
シロンボ店長
シロンボ店長
次は「気持ちがいいこと」
例えば母さんの背中におんぶしていた時、夏の暑い日に飛び込むプール、疲れたあとの温泉、縁側での昼寝、桜並木の散歩、などなど。
気持ちいいって大切だよね。
シロンボ店長
シロンボ店長
そして次は『清々しい』
気持ちいいとも少し似ているけど、例えば小鳥の声を聞きながら森林浴をした時、郷里に帰って久しぶりに海の香りをかいだ時、親友と仲直りをした時の気持ち、重くのしかかっていた心配事が一気に消えた時、大好きなスポーツで思いっきり汗をかいた時、などなど。
自然の中にいることで清々しい気持ちになりやすいよね。
シロンボ店長
シロンボ店長
最後は『誇らしい』
誇らしいというのも、成長するには大切な事だね、例えばまだ小さな頃、父さんに思いっきり頭をなでて褒められた事、運動会の競技で一番になった事、テストで一番になった事、ライバルに勝った時、第一志望校に合格した時、苦手なものに立ち向かった時、目標を達成した時、卒業式の時、などなど。
口に出さずとも自分自身で評価するということも、すごく大事だよ。
シロッピ
シロッピ
へ~・・感情にも色んな種類があるんだね。その組み合わせもあるんでしょ?
シロンボ店長
シロンボ店長
もちろん、厳密に言うと言葉はいつでも不完全だし、情動だってそもそも目に見えないものだから”大体”で分類しているだけだよ。
だから組み合わせも自分の自由。
だけどとりあえず最初はこの五つに思い当たるようなことを、今まで生きて来た中の記憶から具体的にピックアップしておいてほしいんだ。
憶えている限りの中で一番の事をね。
シロッピ
シロッピ
うんうん、それで?いつでも具体的に思い出せるようにしてどうするの?
シロンボ店長
シロンボ店長
うん、これらのポジティブな情動は、自分が落ち込んでいる時や、自信を喪失してしまった時、やる気が起こらない時、心がモヤモヤして仕方ない時、自分を許せない時・・そんな時に味方してくれる思い出たちなんだ。
どうしても過去に引きずられてしまう代わりに、助けられるのも自分の過去だったりするんだよね、だから過去はそうやって大切にすることも出来るんだ。
シロッピ
シロッピ
へ~・・引きずられてしまうのも過去、助けてくれることも過去の中にある、かぁ。なんだか人間も大変だね!
シロンボ店長
シロンボ店長
ハハ・・、まぁ大変というか面白い部分でもあるのかな、記憶というのは本当にあいまいだけど、あいまいだからこそ、後から意味を変えられたり、イメージを膨らませたりして、臨場感を高めたりすることもできるんだ。
練習すれば、過去のできごとでも今起きていることのように実感することも可能になると思うよ。
シロッピ
シロッピ
へ~、記憶ってあいまいなんだね、そういえばミーの記憶とシロニーの記憶は同じ場面でも印象が全然違う時があるなぁ・・
あ!そういえばテンチョー、いつの間に服着替えたの?
シロンボ店長
シロンボ店長
・・え?今日はずっとグリーンだよ?
シロッピ
シロッピ
あれ?そうだった?
・・まぁいっか。







シロンボ店長
シロンボ店長
・・なんちゃって。
三回目にこの色に着替えたよ。
シロッピ
シロッピ
なんだぁ。。
シロンボ店長
シロンボ店長
とにかく良い思い出は、いつでも取り出せる場所に置いておくといいよね。
誰かに聞かせてもいいし、自分だけの秘密でもいいし、大きくたって、些細なことだって、とにかく自分でアリアリと思い出すことのできることを五つの項目にちゃんと振りわけておくと便利だよ。
シロッピ
シロッピ
うん、カテゴリ分けしておくね!
シロンボ店長
シロンボ店長
おっ、カテゴリか、さっすがシロンボリストのアシスタント!
シロッピ
シロッピ
これを見てくれている方もぜひ「楽しかったこと」「嬉しかったこと」「気持ち良かったこと」「清々しかったこと」「誇らしかったこと」できるだけ多く思い出してみてはいかがでしょうか?

今回も最後までおつきあい、ありがとうございました。