【読むサプリ~140字の日常哲学~】

不安や心配はあってもいい

2019年3月27日情動

〈読むサプリ~140字の日常哲学~〉


不安を抱えること
心配ばかりすること

僕はそんなに嫌ったりしない

だってそのおかげで準備できるし
失敗を減らす事もできるし
思いやりでもある

何かを守るために必要で
自分でそう思いたいから思っている

日本人の特徴でもあるし
そんな日本人が僕は好きだし

悪いことじゃない。

(店長!もうすこし聞かせて!)

シロ二―
シロ二―
てんちょー。不安や心配ってどうして起こるの?とてもたくさん見かけるけど・・
シロンボ店長
シロンボ店長
やぁ、シロニー。うん、不安や心配ごとは、多かれ少なかれほとんどの人が抱えていると思う。特に日本人は体質的に幸せホルモンの分泌量が少ないから、いわゆる心配症の人が多いと言われているんだ。対称的なのは南米の人たち、何となく皆さん陽気な振る舞いがイメージできる。別の言い方をすると、楽しむ事が上手だとも言えそうだね。
シロンボ店長
シロンボ店長
ただね、いつも言うようにどちらが良いとか悪いとかは無いよ、やっぱり色んな人種ごとに、環境に適した変化をして来たわけだからね。 さっき言った日本人の特徴でもある心配や不安というのは、未来の事に焦点を当てられる才能、つまりそれはイマジネーションをする力でもあるんだ。
シロ二―
シロ二―
じゃあなぜそのイマジネーションが楽しいこと、明るいことじゃないの?
シロンボ店長
シロンボ店長
うん、そこだよね・・。 じゃあ例えば明日すごく楽しみにしている野外イベントがあるとするよ。ただ野外だから雨天だったら中止。そして雨の降る確率は予報で50%、楽しみで仕方がない反面、中止になったっ場合の落胆はすごく大きいよ。さぁそれぞれどう思うのかな??
シロ二―
シロ二―
え~!ミーはイヤだな~、中止なんてぜーったいにイヤだからそんなのあり得ないって思いこんじゃうかも。。 だから楽しみしか思わない。
シロンボ店長
シロンボ店長
うんうん、前向きだね。もし、イベントが中止になった場合でも、きっと何か他の楽しみを見つけそうだね。
シロ二―
シロ二―
そう言われれば、そうかも知んない。。
シロンボ店長
シロンボ店長
それでね、「雨だったらどうしよう、中止になったらどうしよう」って思う方が大きい人はね、それはそれで自分を防御しているんだよ。
シロ二ー
シロ二ー
ぼ、ぼうぎょ!?
シロンボ店長
シロンボ店長
うん、実はダメージを減らすのと同時に、喜びも増幅させることができるんだよ。「ダメでもともと」って言葉知ってる?
シロ二―
シロ二―
あ、うん知ってる!シロッピに聞いたことある!「ダメでもともとでチャレンジしてみる」って、そうすると成功したとき歓びが大きいって!あ、そうか!
シロンボ店長
シロンボ店長
そうそう、それを無意識というか、遺伝的に行っている人は多いんだよ。それと”防御”っていうのは仮にシロニーみたいに楽しみ「100」でいた場合、ダメだった時のショックの大きさも「100」になるんだ。そうじゃなくて例えば楽しみを30くらいに抑えておけば、ダメだった場合のショックの大きさも30ですむよね、その辺を見越して少し心配を持ち出すんだ。
シロンボ店長
シロンボ店長
ただ結局はどっちの考えでも、トータルしたら同じかもね。楽しいことっていうのは”それまでの期間”も含まれているから・・
シロ二―
シロ二―
そっかぁ・・どっちもどっちね。けどシンプルに考えるのってミーは好きだなっ。
シロンボ店長
シロンボ店長
たしかにね、長い目でみると心配事や不安は募ってしまうかも知れないもんね。「失敗したらどうしよう」なんて怖気づいてばかりいたら何もできなくなってしまう。肝心なのは次のステップ。その心配があるから、新しいアクションが生れるんだ。つまり準備をしたりリスクを減らす行動に移るってこと。
シロ二―
シロ二―
リスク?準備?
シロンボ店長
シロンボ店長
うん。心配ばっかじゃなくで、その心配を出来るだけ減らそうと準備をすること。保険とか、貯金もそのひとつだよね。あとは身体を鍛えることだって、食事に気をつけることだって、知識を覚えることだって、日常の中にいくらでも見つけられるよね。
シロンボ店長
シロンボ店長
だから心配も、不安も、悪いことだけじゃないから。極端な事をいってしまえば、欲求よりも危機回避の本能の方が強い、つまり「命を守る」という生物にとって一番大事な指令がちゃんと残っているからね。

シロンボ店長
シロンボ店長
それに・・大切な人のことを心配するのは当然でしょ?自分よりも大切な存在、恋人や家族・・失いたくない、離れたくないと思えば思うほど、何かあった時の心配は増す。一度得たものを失いたくないのが人間なんだ。
シロ二―
シロ二―
「一度得たものは失いたくないのが人間」
・・そうなんだぁ。
シロンボ店長
シロンボ店長
まぁ不安も心配も、自分の脳が指令を出していることだしね。「親にあんまり心配ばかりかけるな」ってことも、親が勝手に心配しているだけだから。僕も親になってはじめてわかったよ。
だから僕は自分の子ども事を自分で勝手に心配していると思ってるんだ。たまには「心配だから」って伝えているけどね。だれしも気にかけてもらいたいって気持ちもあるから。
今風の言い方だと「かまってちゃん」かな。そう、人間はみんなかまってちゃん。
シロ二―
シロ二―
「かまってちゃん」・・はは♪
そっか、不安も心配もある程度は自分がそうしたいからなんだね!
シロンボ店長
シロンボ店長
そそ、中にはこんな人もいるよ「私があなたの事をこれほど心配してあげてんだから、あなたも私の事をもっと気にかけてちゃうだいよ!」ってね。
これだときっと人間関係がうまくいかないけどね。
シロンボ店長
シロンボ店長
どちらにしても特徴を活かせるように、そのことを理解して日常生活を送れるといいですね。

今回も最後までおつきあい、ありがとうございました!!