【読むサプリ~140字の日常哲学~】

成長の記憶

2019年3月27日お節介

〈読むサプリ~140字の日常哲学~〉


夜泣きをしていた頃を過ぎ

よちよち歩きの頃を過ぎ

駄々をこねるばかりの頃を過ぎ

イタズラばかりする頃を過ぎ

二人とも手をつないで歩くことが無くなった

砂場も、遊具も、広い裏庭も

子どもたちには必要無くなった

自分だってそうだったくせに

やっぱり寂しいものなんだね。

(店長!もうすこし聞かせて!)


シロッピ
シロッピ
やぁ、てんちょー。
お!今日は派手なシャツだ。
そっか、てんちょーには子どもがいるんだよね、二人。
シロンボ店長
シロンボ店長
やぁシロッピ。僕は肌の色が白いから赤が似合うんだよ。小さい頃はちょっと抵抗あったけど、今はそれもお気に入り。
そうそう、上が男で下が女だよ。
シロッピ
シロッピ
日に日に子供が成長するってさ、喜ばしいことじゃないの?
てんちょーは、つまり親はそれが寂しいの?
シロンボ店長
シロンボ店長
そうだねぇ。。そりゃ喜ばしいことだよ。親の役目でもあるし、自立に向けてひとつずつ成長していく姿はたくましく思えるよ。
シロンボ店長
シロンボ店長
けどなぁ・・子育てに夢中のときは「大変だなぁ、早く大きくなってくれないかな~」なんて思うこともあったけど、過ぎてしまうとその分寂しくなるもんなんだよぉ。
人間の面白い部分でもあるよね、今が良いと思えれば、過ぎ去ったことは古い記憶ほどキラキラしてくる。
イヤなことだって、めんどくさかったことだって、それはそれで良かったなぁ、なんてね。
シロッピ
シロッピ
そうなんだぁ・・やっぱり人間て面白いね!
シロンボ店長
シロンボ店長
子どもの時って、親の気持ち全然わからないけどね。けど親は子どもの時の気持ちがわかるはずなんだけど、ついつい子どもを自分の思い通りにさせようと思ってしまう。それじゃあせっかくの記憶がもったいないなぁって、僕はそう感じる。
シロンボ店長
シロンボ店長
一世代違うわけだから、環境は全然違うだろうけど、ミルクを飲んで、よちよち歩きして、イタズラをおぼえて、手をつないでもらって、公園行ったりオモチャを買ってもらったり、そんな感じで僕も育ててもらったんだ。
けど・・
自分の子どもさえそんな時期を過ぎてしまうと、あっという間。
シロンボ店長
シロンボ店長
子どもたちが大きくなったらこの砂場で遊ばせるんだ、この庭で鬼ごっこをするんだ、手をつないでデパートや公園に連れて行くんだって・・・ゴメン、リアルに涙が出てきてしまった。
シロッピ
シロッピ
てんちょー涙もろいから。ほら、読んでくれている人が笑ってるよ。
シロンボ店長
シロンボ店長
ゴメンゴメン。とにかく子どもたちにはとってもいい思い出とたくさんの学びを教えてくれた。だからたくさんたくさん感謝している。それと同時に自分の親にも感謝の気持ちがあふれてくる。
シロッピ
シロッピ
なんかうらやましいなぁ~。人間の親子って。
シロンボ店長
シロンボ店長
そうだね、ありがとう。だけど実際は色んな親子関係というのがあるから、肯定的な事ばかりじゃないとも言える。
時折複雑な気持ちにもなるよ。
人間の複雑さは弱みにもなってしまうからね・・。
シロンボ店長
シロンボ店長
誰もがむかしを懐かしいなって、そう思えるようになることを願いたい。
子どもの頃の記憶は一生残るからこそ、優しい光で包んであげたい。
シロッピ
シロッピ
てんちょー!!ミーたちの事もちゃんと覚えておいてよね!
シロンボ店長
シロンボ店長
そ、その目こわいから・・。
ハハ、忘れないよ。

というわけで、すっかり取り乱してしまいました。
今回もお付き合いくださって、ありがとうございました!!